羊のベッドで眠りなさい


夜を引っ掻く猫の爪がさ
尖ったあたしの心臓に傷をつけて
溢れた血があたしの足を濡らして沈ませる
あたしは押し黙る空気の中一人で助けを求めてる

羅列される言葉の中の真実や正義なんて
長さに比例するほど価値が無くなっていくものだよ
ため息の反抗はその価値さえも揺らせないほどに惰弱だよ

求められる理解はあるのに求む理解が無い
明日を仰いで得た希望は儚すぎる
心細く生きる様はうさぎのようだね
揺れ動いて落ちる様はひとのようだね

消える涙ひとつ 繋がる終わりひとつ
あたしは睡眠不足


070822