縁側で寝る


畳みにごろり猫とお散歩
あたるそよ風に電線の上の親子がはしゃぐ

「今日はどちらまで?」
「自由の終わりまで」

ざわめく木々に発車した葉っぱの列車
おいでカマキリつかまえてごらん
優しさに包まれたカレーの匂いに黒揚羽が誘われて

見知らぬ少年が大きな声で言った

「あの人 死んでるの?」


060903