群青に消える


当てられた照明に怯んで逃げ出す
引き上げられた罪に恐れて泣き出す
それでも日の目を拝もうと向き直れば
藍色の彼方
まだ力は満ちない

晩年の後悔に次ぐ生き恥に晒され死にゆく
憐れな最期を知ってか知らずか
足は動く 足は歩く 時は走る
まだまだ非力な己に
与えられたのは黒か白か

選択肢はいつも目の前

染まるは群青
満たすは紅
消えて現る我が月に幸あれ
愛色の彼方
行方知れずの誓いは其処に


070506