11階から7階の私へ


艶やかに咲いた花の匂いが
あの日の悲しみを呼んで揺られている
花弁に綴られた遠い約束を
今も覚えてるかと問いかけて泣いている

だけど夕焼け
染め尽くさないで
抗う隙間を残して守っておくれ
目に焼き付けたあなたの顔を
今見える綺麗な空に消し去れるように

艶やかに咲いた花の蜜が
明日の私に囁いてこだまする
茎を登る幼虫の涙が
やがてこの地を溺れさせる

消えた夢が笑って許した
最後の失敗を胸に歩んでみるよ
握り締めた自分の心の花が
この世界に映えるよう頑張ってみるよ

流されないで
諦めないで
だって私は生きている
まだ私は生きている


070507