写真


他を知る故の威圧なのだと思う
長い年月の中で徐々に形を作った真実なのだと思う
彼の指先がそれを語ってる

愛す故に生まれる芸術なのだと思う
赤子の瞳に映るように純粋でありのままなのだと思う
彼の指すものがどうしようもなく心を動かすから

善悪という枠ではないんだ
公私なんて関係ないんだ


感じるままに生きてる後ろ姿


鮮烈すぎて伸ばし損ねた手
後悔よりも羨望

君もかい?

彼の夢の中でたくさんの命が動いてる
彼に夢を吹き込んで彼を動かしている
その営みにただ恋焦がれて自惚れてる

僕ら


070528