Half


雨上がりの冷たい空気が肌に触れて涼しい
白い空と太陽の見えない昼時が心地いい

一瞬ですらないその隙間に入り込めたのは何人だ

水が垂れ落ちる音が聴こえる世界に口ずさんだ歌
母には届かなかったけれど私は覚えてる
見果てぬ夢はあれども叶わぬ虚しさも
私は覚えてる

6時間の距離に住んでいる私達
2年間の空白を知らない私達
同じ肌の色をしているのに
同じ瞳の色をしているのに
違う環境のもとに育って
違う言葉を話した

ユレル ワタシ

話した言葉も揺れていた気がして
まじりまじりの国語と国語が
なんだか落ち着かない

貴方と私の間にある隔絶も
なんだか落ち着かない


070620