ふたりのゆめ


いつまでも成長しない私達
それが変わらないことならいいんじゃない
もうすぐ大人になるけど私達は私達で

無邪気に駆けていたあの頃の幼く可愛い脆い夢
いつだったか天に願わなくなった私達の始まり
それでも信じてるのはその手の温もりをまだ感じるから

何故この世に産み落とされたんだって考えるだけ無意味だけれど
時々は気になるでしょう 悲しい日なんて特に
そういう時に傍に居てくれる誰かが必要 あなたが必要なの

ねぇ捕まえてよ
あの頃も ひとりの私も
悲しいねで終わりにしないで
もう一度始めたいの
あの頃の私達のまま 今度は笑顔で
ばいばいをしたいじゃない

永遠なんてとあしらって実は願ってたことを知ってるかしら
あまりにも繋がる指先から伝わる熱が心地よかったから
柄にもなく思わず願ってしまったの
あの頃信じた天の上の誰か 夢を叶えてくれる人に

やがて私達は死んで離れ離れになるけどどうか忘れないで
大好きなの 大切なの 忘れないで

いつか私達が離れてお互いを忘れてしまう時も
ただ生きるだけになってしまう日々の間も
あの頃だけは 私達だけは信じていたい
何も知らない子供のように純粋に眠る思い出だけは穢れない

だから私達はまだ信じてるんだ

ねぇどうしよう
涙が出るよ 思い出したの
ふたりで手を繋いで歩いたこと
流れ星が好きだったこと
あの頃の私達のまま 今度も笑顔で
ばいばいをしたかったね
空に浮かぶ夢を信じたまま 世界を愛したまま
あの頃の私達のまま 今度も笑顔で
ばいばいをしたかったね


070710