一と百


落ち着き先を知らない渡り鳥
色々小うるさいのだけれどドレもコレもが筋違い
枝も気に入らなければ空気も悪いし
環境破壊がもうここまで来ている

もうすぐこの羽が飛ばなくなる
だから巣を作らなきゃいけない
でも 見上げてばかりいるのはつまらなくて
ならば下を眺めてみればと他の鳥は鳴いた

素敵な木なんて見つかってもいないのに 雨が降る

疲れてやがて近づくこの命の終わり
やはり世界は同じで何も変わって見えない
ぽつぽつと小さすぎる有象無象が蟻の様に活動してて
期待なんて 無くなってしまった

だけど気づかなかった


ドレもコレも ただの色違い


080601