無慈悲晴天日和


呟きながら逃げ切ろうとしていた
背徳に汗が出る内はまだだと泣きながら
だけど僕はもう続けられない
塗り替えられないくらいに染まってしまったから
憧れはただ明確に一つ 空だったのに

褪せてゆきますこの心
祈りは届かぬ深海の如き天
涙を枯らすことも知らないこの子供を讃えて
本当は心の底から幸せを願っている
憧れはただ愚直に一つ 愛だったから

絞り出した答えは羨望
憧れはただ明確に一つ その生き様
断ち切られた縁と半分の円
ある無慈悲な太陽の下 僕がただ一つ眩んだ未来

夢だから


080611