思い出に失恋


二人で融けていったあの星空に
何億の願いが込められていたんだろう
何個のちっぽけな思い出を謳ったんだろう
小さい足音二つ響く夜は暗くて消えてしまいそうだったけど
寂しくなんてなかったよ だって僕らは笑い合えたから
あの優しさは僕の中で今も生きている

サヨナラをした朝日を僕以外は知らない
だって誰にも告げなかった 事実にしたくなかった
約束なんて不確かな気休め抱えて一人になる僕を
認められなかった そんな不甲斐ない背中
君には見せられなかったから
あの痛みは僕の中で今も疼いている

何処にも無い変化と望まない変化
飽きたって嘘ついて苦しさ誤魔化した
もう君には会えないのかなと不安になってみて気づく
あの夕焼けに映える僕らの写真 笑い声と一緒に
痛い痛い懐かしさを伴なって眩しい
けど気づいたあの夢はもう 僕の中にはなかったんだ


081005