思いつかぬ序曲


一人部屋で漂う太陽を乞う夢
窓から吹き入る風に揺られている
いつまでも聞こえ止まぬ口笛をさぁ今殺めて
見上げてみた世界という名の天上 空
笑むことのない黒い煙が見下げてた
夕焼け色の灯が見つめてた

終わらない睡眠時間を持て余して
聴く歌繰り返して過ぎたモノに馳せれば
いつまでも始まらぬ朝が朧気にちらついてみせて
唯一の涙を持つからっぽのイロが流れた
水がこの世を満たして吸い込まれた


080205